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インフルエンザQ&A
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新型インフルエンザについて
回答:安藤康一医師
Q39.新型インフルエンザとは?
Q40.パンデミックってなに?
Q41.「2009新型インフルエンザ」は通常のインフルエンザと同じ?
Q42.タミフルは「2009新型インフルエンザ」にも効果がありますか?
Q43.豚肉を食べても感染しない?
Q44.WHOの警戒レベルってなに?
Q45.高齢者に感染が少ないのはなぜ?
Q46.なぜ高校生ばかりかかるの?
Q47.今後、強毒性に変化するの?
Q48.鳥インフルエンザと「2009新型インフルエンザ」の関係は?
Q49.強毒性であればどう対処したらいいのか不安です。
Q50.メキシコだけ死者が多いのは何か原因があるのでしょうか?
Q51.糖尿病や喘息のある人が「2009新型インフルエンザ」にかかると重症になるというのは本当ですか?

Q39)新型インフルエンザとは?

 季節性のインフルエンザは毎年少しずつ違ったウイルスが流行しますが、Aソ連型、A香港型,B型と分類され、過去に流行したウイルスとある程度似通った遺伝子配列を持っています。そのため過去にインフルエンザに罹ったことがあれば共通する免疫がある可能性があります。新型は今まで流行したウイルスと大きく遺伝子配列が異なり免疫を持っている人がほとんどいないと予想されるインフルエンザウイルスで、結果として大流行する危険性が高いものです。今回の豚インフルエンザ(「2009新型インフルエンザ」)を新型と命名したことには疑問が残りますが。

Q40)パンデミックってなに ?

 人から人に感染が拡大し世界的に大流行することをいいます。新型の場合多くの人に免疫がないため、いったん流行し出すと爆発的に広まる可能性が高いため、パンデミックが起きることが心配されています。

Q41)「2009新型インフルエンザ」は弱毒性で通常のインフルエンザと同じ対応で問題ないと聞きましたが実際どうなのでしょうか?

 今回の「2009新型インフルエンザ」は弱毒で、症状も通常のインフルエンザと変わりなく、重症化することはないので同じ対応で問題ありません。

Q42)タミフルは「2009新型インフルエンザ」にも効果はありますか?

 今回の「2009新型インフルエンザ」はタミフル耐性ではないので効果があります。今後は新型のウイルス次第でタミフル耐性獲得する可能性もあります。

Q43)豚肉を食べても感染したりしない?

 弱毒性のインフルエンザウイルスは筋肉内には生息しないので肉を食べても感染することはありません。

Q44)WHOの警戒レベルってなに?

 流行状況によって対策はより高度になってきます。流行の危険度に応じてフェーズ1から6までの段階に分かれています。
 WHOによる世界的流行の警戒水準 WHOによる世界的流行(パンデミック; 英語 pandemic)の警戒水準を、英文解説を要約して以下に示す。

前パンデミック期
フェーズ説明
フェーズ1動物のインフルエンザウイルスでヒト感染を引き起こすものは、報告されていない。
フェーズ2動物(飼育または野生)のインフルエンザウイルスのヒト感染が知られ、ゆえにそのウイルスがパンデミックの潜在的脅威と考えられる。
パンデミックアラート期
フェーズ説明
フェーズ3人々の間で、散発的にまたは(幾つかの)小規模集団において疾患が発生するが、コミュニティ・レベルの大発生を支えるほどのヒト―ヒト伝染には至らない。限定的なヒト―ヒト伝染が、ある環境(例:感染者と無防備な介護者との密な接触)で起こることはあっても、そのウイルスがパンデミック・レベルの伝染能力を得たわけではない。
フェーズ4コミュニティ・レベルの大発生の要因となるヒト―ヒト伝染が確認される。かかる事態が疑われるか確認された国は至急、WHO と相談すべきであり、状況を共同で評価し、早急なパンデミック封じ込め作戦を実行可能かどうか判断する。パンデミックのリスクの増大は重要である一方、パンデミックが当然に起こるとは限らない。
フェーズ5ヒト―ヒト伝染がWHOの同一管区の複数の国で広まる。大半の国は影響を受けていない段階だが、フェーズ5の宣言は、パンデミックが差し迫り、鎮静手段の計画を策定、伝達、実行するための時間が短いことを、強く示すものである。
パンデミック期
フェーズ説明
フェーズ6フェーズ5以外のWHOの管区の一国以上でコミュニティ・レベルの大発生に至る。フェーズ6の指定は、地球規模のパンデミックが起きていることを示すものである。

Q45)高齢者に感染者が少ないのはなぜ?60歳以上の人は罹らないというのは本当ですか?

 豚インフルエンザが人に感染するのは今回が初めてではなく過去に何回かの流行がみられています。高齢者には過去に似たウイルスに感染し免疫を持っている人が多く感染が防御出来たと考えられます。最後に豚インフルエンザが流行したのが1957年であったため、それ以前に生まれた人は免疫を持っている可能性が高いのですが、すべての人が感染した訳ではないので60歳以上でも罹る人はいると考えられます。

Q46)なぜ高校生ばかりかかるんですか?年配の人はかからないの?

 高校生は今回の「2009新型インフルエンザ」には免疫を持っていません。また、集団生活をしており、部活動などで対外試合が多く、活動範囲が広いため感染拡大につながったと考えられます。いったん流行が始まれば、中学生、小学生にもあっという間に広がると予想されます。

Q47)現在は弱毒性と聞いているが、今後は強毒性に変化するのか?

 ウイルスが突然変異を起こすと強毒化する可能性はありますが、可能性が高いとは言えないでしょう。(=可能性は低い)

Q48)数年前に鳥インフルエンザというのをよく聞いたが、2009新型インフルエンザとの関係は?

 現在、東南アジアで発生がみられる鳥インフルエンザは通常人に感染することはない鳥のH5N1ウイルスが突然変異によって感染力をもったもので強毒性です。今回の「2009新型インフルエンザ」とは全く違うものです。

Q49)今回は弱毒性で良かったのですが強毒性であればどう対処すればよいかと不安です。(マスクと手洗い、うがいだけで大丈夫?)

 万が一、強毒性のウイルスが流行し始めた場合は不要不急の外出、人との接触は避け、自分を隔離することが最も確実な対策です。どうしても人と接触する際には、ウイルス防護が可能なマスクとゴーグルをつけ帰宅前に家の玄関前で密閉して捨てる、服も着替えて捨てるか、加熱滅菌するかというかなり大がかりな対応が必要になります。

Q50)メキシコだけ死者が多いのは何か原因があるのでしょうか?

 医療レベルが低いためだろう、栄養状態が悪いためだろう、タミフルが手に入らないのだろう、などいろいろな説がありましたが、駐日メキシコ大使が会見で別の原因を明らかにしていました。亡くなった人は貧困層より富裕層に多く、もともと糖尿病などの生活習慣病があり心臓疾患などの基礎疾患を持っておりインフルエンザそのものより合併症が悪化して死亡した人が多かったとのことです。原因は一つではないと考えられますが、生活習慣病のコントロールが悪く基礎疾患を持つ人がインフルエンザに罹ると重症化しやすいのが一つの原因だったようです。
* メキシコの死亡率の高さは「2009新型インフルエンザ」と診断された母集団から死亡者の%を出したものですが、2009新型インフルと診断されていないが本当は2009新型インフルだった患者はその数倍あったと考えるとメキシコだけ死亡率が計算上高くなる説明は出来ます。確定診断のためのPCRには一件12000円費用がかかります。医療レベルと経済レベルの違いが統計に影響する可能性があります。米国での2009新型インフル入院比率も5%と当初は高く見えたのですがこれも統計上のマジックといわれています。米国政府も全患者の確定診断はしない方針で臨んでいます。(村上)

Q51)糖尿病や喘息のある人が「2009新型インフルエンザ」にかかると重症になるというのは本当ですか?

 本当です。メキシコでの死亡者の状況を見てもお分かりのように、糖尿病は感染ストレスにより血糖コントロールが悪くなるため余計に抵抗力が落ち肺炎などの最近二次感染による合併症が起きやすくなります。インフルエンザウイルスは気管の粘膜で増殖し、粘膜を傷めるため喘息は症状が悪化しコントロールが不良になります。


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